びぼうろぐ

年々、ものわすれが悪化しているもので。

シン・ゴジラ所感

シン・ゴジラ見てきました。暇になったタイミングで見に行こうと思っていたのですが、Twitterでの評判が気になってしまい公開翌日に見に行く形になりました。 ちょっと時間があいてしまいましたが所感を書き留めておきます。

全体をとおして

劇中ではゴジラは災害として描かれていた点がとても印象的でした。 想定外の事態に対して、みんな責任を取りたがらない、冗長な会議、そもそもどうやって自衛隊に出動要請するの?など実際に日本で起こりそうなリアルさがすごい皮肉にも見えて面白かったです。 東北の震災を連想するようなカットもあったために、劇中の政府の対応が当時の記憶と重なってしまっていて序盤はかなり斜めに構えて見ていました。 「国民が居るから撃てないとかポーズだろそれ」みたいな。ポーズじゃなかったですね、首相、申し訳ございませんでした。 本来テンポが悪いハズの会議が演出によりとてもテンポよく描かれていて、戦闘シーンはもちろんのこと、退屈な会議も演出一つでまったく別物にしてしまうところは、流石庵野監督といったところでしょうか。 序盤はかなりシリアス、中盤以降(ゴジラが火を噴いたあたりから)はおなじみの怪獣映画といった感じでメリハリがついており一つの映画で二つの映画を見たような満足感を得られました。

牧教授の真意

さて、牧教授の残した一言ですがどのように解釈されましたか?
「君らも好きにしろ」の部分は、矢口さんは「ゴジラは人類の脅威であると同時に福音でもある」と言っていましたが、ゴジラの今後どう扱うかについてでしょう。 では、「私は好きにした」の部分は? 牧教授はゴジラの一部になったのではないでしょうか。最後のシーンで尻尾の先にいくつか人のような形状がみられましたし、 ゴジラの中に人の遺伝子が組み込まれていることを意味しているのだと思っています。劇中で人間を捕食した絵はありませんし(ゴジラの餌は放射性物質ですし)。